GooglePixel7aのバッテリー交換
本日は、GooglePixel7aのバッテリー交換をさせていただきました。
このように、バッテリーが膨張してしまいっていていました。
通常の状態と比較すると、かなり膨れているのがわかります。
バッテリー膨張の原因
膨張の原因
劣化したバッテリーが膨張する原因は、ガスが発生するからです。
1. 電解液の分解
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リチウムイオンバッテリーの内部には、有機溶媒(例:炭酸エチレンなど)を使った電解液が入っています。
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劣化や高温、過充電、内部短絡などが起こると、この電解液が分解し、
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二酸化炭素(CO₂)
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メタン(CH₄)
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一酸化炭素(CO)
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エチレン(C₂H₄)
などの可燃性ガスを発生させます。
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2. SEI膜の破壊と再形成
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負極表面には「SEI膜(固体電解質界面膜)」が形成され、電解液と電極の反応を抑えています。
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劣化によってこの膜が破壊されると、再形成の過程で電解液が分解されガスが発生します。
3. 金属リチウムの析出と反応
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劣化が進むと、リチウムイオンが金属リチウムとして析出しやすくなります。
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金属リチウムは非常に反応性が高く、電解液や水分と反応して水素ガス(H₂)や他のガスを発生させます。
劣化しやすい使い方
No. | 劣化しやすい使い方 | 劣化の理由 | 対策・予防策 |
---|---|---|---|
1 | 高温環境で使用・放置 | 電解液の分解、SEI膜の劣化 | 直射日光や車内放置を避け、使用中の発熱にも注意 |
2 | 過充電(100%のまま放置) | 正極材の劣化、ガス発生リスク | 80〜90%で充電を止める、スマート充電機能を活用 |
3 | 過放電(0%まで使い切る) | 負極劣化、内部銅の溶出など | 20%以下になる前に充電する |
4 | 急速充電・急速放電 | 発熱増加、内部反応が不安定化 | 急速充電を控え、穏やかな使用を心がける |
5 | 満充電状態で長期保管 | 高電圧状態が続き、正極が酸化する | 保管時は40〜60%程度に充電してから保管 |
6 | 頻繁なフル充電・フル放電の繰返し | 深い充放電はバッテリー寿命を縮める | 日常使用では20〜80%の範囲で使用する |
7 | 常にAC接続のまま使用(PCなど) | 常時満充電になり、劣化が進む | 定期的にバッテリー駆動に切り替えたり、制御機能を利用 |
8 | 長期間放置(完全放電状態) | セル電圧が低下し、回復不能になることもある | 定期的に充電チェック、長期保管は適切な残量で |
対策
良い使い方 | 説明 |
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20~80%の範囲で充放電する | 浅いサイクルが最もダメージが少ない |
涼しい場所で使用・保管する | 高温は最大の劣化要因 |
急速充電を避ける(特に高温時) | 発熱が少ない充電が望ましい |
長期保存前に50%程度で保管 | 高充電/ゼロ充電での保管は劣化を招く |
使用しないときは電源を切る | スタンバイでも自然放電し続ける |
劣化は止められない
ここでご紹介した対策を取ったとしても、バッテリーの劣化は止められません。
異常が起きる前になるべく早く交換されることをオススメします。
修理時間と料金
GooglePixel7aのバッテリー交換
修理時間:約30分
料金:¥14,960
となっております。
当店では、GooglePixel以外にも、XperiaやAQUOS、Galaxyの修理も承っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。
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