iPhoneXsのバッテリー交換
本日はiPhoneXsのバッテリー交換をさせていただきました。
このように、バッテリーが膨張して、パネルを押し曲げている状態でした。
取り外したバッテリーは、このようにパンパンに膨らんでいました。
新しいバッテリーを交換して無事修理できました。
バッテリー劣化の原因と対策
劣化する原因
1. 充放電の回数(サイクル劣化)
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リチウムイオン電池は「充放電サイクル(0%→100%→0%など)」を繰り返すと徐々に劣化します。
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一般的には 300~500回程度のフル充放電で、初期容量の約80%に低下すると言われています。
2. 高温・低温環境(熱劣化・冷却不良)
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バッテリーは高温(35℃以上)や低温(0℃以下)の環境下で著しく劣化しやすくなります。
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特に高温は、電解液の分解や電極の膨張・化学反応の促進を引き起こすため要注意です。
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例:炎天下の車内、ゲームや動画視聴中の充電
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3. 過充電・過放電
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スマホは通常、過充電・過放電を防ぐ制御回路がありますが、長時間100%のまま充電器に接続し続けると、微弱な負荷でも劣化を招きます。
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また、0%まで使い切ることもバッテリーにはよくありません。
4. 急速充電・高出力充電
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急速充電は内部温度が上昇しやすく、化学反応の活性化によりバッテリー寿命が短くなります。
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特に非純正の急速充電器やケーブルは電圧・電流の制御が不安定でリスクが高まります。
5. 充電しながらの使用
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「充電+使用(特に高負荷アプリ)」により本体が発熱し、内部温度の上昇とバッテリー負荷が重なります。
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熱による化学劣化が進行しやすく、バッテリーの膨張や発火のリスクも高まります。
6. 経年劣化(化学反応の進行)
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使用頻度にかかわらず、時間の経過とともに自然に劣化します(特に2年以上使用すると顕著)。
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電解質やSEI膜(固体電解質界面)が変質し、電気を通す効率が下がります。
対策
原因 | 対策 |
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サイクル劣化 | 0%や100%にせず、**20%〜80%**の範囲を意識する |
高温・低温 | 直射日光を避け、充電中のカバーを外す |
過充電 | 寝る前の充電を避ける/スマートプラグで制御 |
急速充電 | 純正充電器を使用し、通常充電を基本に |
充電しながら使用 | 重いアプリ(ゲーム、動画視聴)は避ける |
経年劣化 | 定期的にバッテリー状態を確認し、2年を目安に交換も検討 |
減りが早いと感じたら
減りが早いと感じたら確実にバッテリーは劣化しています。
その状態で使い続けると、今回のように膨張したり、熱を持ったりします。
また、劣化したバッテリーは端末の寿命を短くしてしまうので、
なるべく早く交換されることをオススメいたします。
修理時間と料金
iPhoneXsのバッテリー交換
修理時間:約15~30分
料金:¥7,150
となっております。
当店では、iPhone以外にも、iPadやSwitch、アンドロイドの修理も承っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。
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