水没したiPhone8
本日は、水没したiPhone8の修理をさせていただきました。
お風呂で使っていたときに、うっかり手をすべらせて浴槽に落としてしまい、それから起動しなくなったということで、ご依頼いただきました。
iPhoneをお風呂で使うのは 推奨されていません。
iPhoneは耐水性能を備えているモデルもありますが、お風呂での使用は推奨されていません。たとえばiPhone 7以降の機種にはIP67やIP68といった耐水性能があり、一定の条件下では水に濡れても壊れにくい設計になっています。しかし、これらの性能はあくまで実験室での真水に対するものであり、実際のお風呂のような高温多湿の環境、特に蒸気が充満している場所では想定されていません。湯気は非常に細かい水分で、iPhoneの内部に入り込むリスクがあり、これによって故障する可能性があります。
また、お風呂に含まれる石鹸やシャンプーなどの成分はiPhoneの防水機構に悪影響を及ぼすおそれがあり、長期間使い続けると内部のゴムパッキンなどが劣化しやすくなります。さらに、湿った手で操作すると滑って落としてしまい、本体を損傷するリスクも高まります。Appleは公式に「高温多湿環境での使用は避けてください」と述べており、水による損傷は製品保証やAppleCare+の通常保証の対象外です。
どうしてもお風呂でスマートフォンを使いたい場合は、防水機能のある密閉型ケースを使用したり、スマホは浴室外に置いて音声で操作する、あるいは防水Bluetoothスピーカーを活用するなどの工夫が必要です。いずれにしても、iPhone本体を直接浴室内に持ち込むのは避けたほうが安全です。
水没したときの対処法
水没直後にやるべきこと
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すぐに電源を切る
電源が入ったままだと、内部でショートする危険があります。画面がついていても、即座に電源オフにしてください。 -
ケースやアクセサリを外す
カバーや充電ケーブル、SIMカード、SDカードなどをすべて外し、通気を良くします。 -
水分を優しくふき取る
柔らかいタオルやティッシュで、外側の水分を拭き取ります。イヤホンジャックや充電口などの小さな穴にも注意。 -
振らない・ドライヤーを使わない
水を出そうとして振ったり、熱風で乾かそうとすると、内部に水が入り込んだり部品が壊れたりします。絶対にやめてください。 -
風通しの良い場所で自然乾燥
スマホを立てかけるなどして、空気が内部に通るようにしながら、数日間乾かします(最低でも24〜48時間)。乾燥剤(シリカゲルなど)があれば一緒に密閉袋に入れるのも効果的です。
やってはいけないこと
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充電・電源オンを試す(ショートの原因)
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ドライヤー・電子レンジなどで乾かす
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本体を強く振る
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冷蔵庫・冷凍庫に入れる
完全に乾いた後、電源を入れてみて問題がないかを確認します。画面や音、タッチ反応、充電などが正常に動作すれば一応は回復ですが、水没経験のあるスマホは後から不調が出る可能性もあるため、早めにバックアップを取り、なるべく機種変更を検討したほうが安心です。
iPhoneやAndroidにかかわらず、水没時は自己処理が難しいこともあります。
当店では、内部洗浄やデータ復旧を行っているので、お困りの方はお気軽にお問い合わせください。
修理時間と料金
iPhone8の場合
今回は、画面交換とバッテリー交換で直ったので、
画面交換:¥9,000
バッテリー交換:¥6,380
でした。
ただ、水没した端末は、いつ不具合が起きるかが予測しずらく、そのため保証はお付けできないので、あらかじめご了承ください。
起動後すぐに、データのバックアップをお取りいただいて、何があっても困らないようにご準備ください。
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