スマホから出ている電磁波について
先日、ご来店くださったお客様で、スマホから出ている電磁波について気にされている方がいました。
自分はあまり、気にしたことがなかったので、詳しくお答えすることができなかったので、今回は、スマホから出ている電磁波について調べてみることにします。
そもそも電磁波とは?
まず、はじめに電磁波とはどのようなものなのか、説明します。
電磁波とは、電気と磁気が交互に発生しながら、空間を伝わる波のことです。
こういうと、何か難しいものに感じますが、ラジオやテレビの電波や、太陽光のような可視光線も電磁波の一種です。
電磁波の種類
電磁波には様々な物があります。
種類 | 波長の範囲 | 用途・特徴例 |
---|---|---|
電波 | 数km ~ mm | ラジオ、テレビ、Wi-Fi、携帯電話 |
マイクロ波 | 数cm ~ mm | レーダー、電子レンジ、Bluetooth |
赤外線 | mm ~ 数μm | リモコン、赤外線カメラ、ヒーター |
可視光 | 約400~700nm | 私たちが目で見える光 |
紫外線 | 約10~400nm | 日焼け、殺菌ランプ |
X線 | 約0.01~10nm | 医療用レントゲン |
γ線 | 約0.0001~0.01nm | 放射線治療、核反応 |
スマートフォンや、太陽の光、暖房器具(赤外線)に、病院のレントゲン(X線)など、電磁波は私たちの生活のあらゆるところに見ることができます。
電磁波の危険性
電磁波には便利な面がある一方で、波長や強さによっては人体に有害な影響を及ぼすことがあります。
ただし、すべての電磁波が危険というわけではなく、種類によって危険性が大きく異なります。
電磁波は、電離放射線と非電離放射線の2つに分類することができます。
種類 | 電離性の有無 | 例 | 危険性のレベル |
---|---|---|---|
電離放射線 | あり | X線、γ線、紫外線(強) | 高い(DNA損傷など) |
非電離放射線 | なし | 可視光、赤外線、電波など | 低い(加熱など) |
電波が人体に及ぼす作用
放射線ほどのエネルギーはもたない、電波などの非電離放射線ですが、人体に次の作用を及ぼすことが確認されています。
熱作用と刺激作用です。
熱作用は普段良く使う電子レンジがイメージしやすい例だと思います。
電波が人体などにあたると、そのエネルギーの一部が吸収されて熱になり、温度の上昇を招きます。
刺激作用は、電波が神経や筋肉などの電気的な活動に干渉することで起こる作用です。
電波を出しているスマホも、電波の強さや使用する状況によっては、これらの作用を引き起こす場合があります。
そのため、国が安全に使うための指針を出して、人体に悪影響がでないように対策をとっているようです。
日本の場合、電波防護指針が策定されています。
SAR値という安全基準
スマホを使用しているとき、人体がどれくらい電磁波によるエネルギーを吸収しているのかを表す指標として、SAR値と呼ばれるものがあります。
SAR値(Specific Absorption Rate:比吸収率)とは、単位時間あたりに1kgの人体組織が吸収する電磁エネルギーの量(W/kg)を示します。
下の表は、 世界の主なSAR基準値です。
地域・機関 | 上限SAR値 | 測定対象 |
---|---|---|
日本(総務省) | 2.0 W/kg | 10gの組織 |
アメリカ(FCC) | 1.6 W/kg | 1gの組織 |
EU・国際基準(ICNIRP) | 2.0 W/kg | 10gの組織 |
スマートフォンは、販売前に必ずSAR値を測定し、基準を超えないことを確認することが法律で義務付けられています。
お使いのスマホのSAR値を確認する方法(iPhoneの場合)
スマホのSAR値は、設定から確認することができます。
iPhoneの場合、まず設定アプリを開き、その中の「一般」をタップします。
次に、下の方にある、「法律に基づく情報および認証」に進みます。
進んだ先にある、高周波曝露をタップすると、
このような↓ 文章が表示されます。
比吸収率(Specific Absorption Rate、SAR)とは、人体がRFエネルギーを吸収する比率のことです。SAR上限値は、組織1グラム当たりの平均値を制限する国では1.6ワット/キログラム、組織10グラム当たりの平均値を制限する国では2.0ワット/キログラムです。検査では、iPhone高周波は最大伝送レベルに設定され、頭部に密着した使用、および頭部以外の人体に近接(5mm)して着用または携行した使用をシミュレートした環境に配置されています。
RFエネルギーへの曝露を減らすために、ハンズフリーオプション(内蔵スピーカーフォン、ヘッドフォン、またはその他の類似したアクセサリなど)を使用してください。ケースに金属部品がある場合は、デバイスのRFパフォーマンス(RF曝露ガイドラインへの準拠など)が検査または保証されていない形で変化する可能性があります。
このデバイスのSAR値は、www.apple.com/legal/rfexposure/iPhone10,1/ja/を参照してください。
このデバイスは、各動作帯域のSARを判断するように検査されていますが、地域によってはご利用になれない帯域がある場合があります。帯域は、ご利用のサービスプロバイダのワイヤレスおよびローミングネットワークによって異なります。
スマホは国の基準以下に収まっている
表示された文章内にある、リンク先のサイトに行って自分の使っているiPhoneのSAR値を確認すると、1.36㎏/W(10g対象)でした。
他の機種のiPhoneや、アンドロイド端末も、同じく設定や、企業のサイトからSAR値は確認できるようになっています。
そして、どの端末も、基準以下の値となっていることが確認できます。
これらのように、確かに電磁波を出しているスマホの使用は人体に作用を及ぼします。
しかし、その影響はかなり小さいものとなっています。
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