SurfacePro9でWindows11がアップデートできない原因
Surface Pro 9はハードウェアやドライバーが高度に最適化されている機種ですが、Windows 11の大型アップデート(22H2→23H2や24H2など)において、何らかの理由で更新がうまくいかないケースがあります。具体的には以下のような原因が考えられます。
ドライバーやファームウェアが最新ではない
Surface Pro 9に限らず、Windowsの大型アップデート時にはドライバーやファームウェアが古いと不具合がが発生しやすく、アップデート途中で止まってしまったりやり直しになってしまったりすることがあります。
Surfaceの場合、UEFI(BIOSに相当するシステム)や複数のデバイスドライバーが自動更新の対象となっていますが、絶対に最新であるとは限りません。
Windows Updateコンポーネントの不具合
Windows 11をバージョンアップする時に、内部で動作するWindows Updateコンポーネントや更新管理の設定ファイルが破損または不具合を起こしている場合があります。これによって「セキュリティ更新プログラムをもう受信できない」というエラーメッセージが表示されたり、更新が途中で停止してしまうことがあります。
システムファイルの破損やストレージ不足
OSのシステムファイルが破損していたりストレージ容量が不足していたりすると、大きなアップデートを行うときにエラーを引き起こす場合があります。
Surface Pro 9はSSDが搭載されているので大幅にストレージが足りないことはあまりないですが、大容量ファイルを扱っている場合やパーティション構成によってはアップデート領域が不足することも考えられます。
アップデートがまだ配信されていない
23H2や24H2といった次期大型アップデートは、ロールアウト方式で段階的に配信されることがあります。
そのため、マイクロソフトのサーバー側で順次配信を行っている段階では、対象端末であってもまだアップデートが降りてこない場合があります。
この場合はしばらく待つか、手動でアップデートファイルをダウンロードして適用する必要があります。
アップデートできないときの対処法とは??
アップデートできない原因が複数個あるように対処法も複数個あるのでご紹介させていただきます。
Windows11のインプレースアップグレードを試す
インプレースアップグレードとは、ソフトウェアの更新入れ替えの方法のひとつで、稼働中のシステムに直接ソフトウェアの更新や入れ替えを行うことを指します。
今の環境を変えずにそのままアップデートしたい場合にこの方法が一番リスクを最小限に抑えて行えます。
≪インプレースアップグレードの手順≫
準備:念のため需要なデータのバックアップを取り十分な容量(目安はCドライブに20GB以上)を確保する。
Microsoft公式のWindows11ダウンロードページにアクセス>Windows11インストールアシスタントをダウンロードし実行>画面の指示に従い、インプレースアップグレードを行う
Surface公式のリカバリイメージでクリーンインストール
先ほど紹介したインプレースアップグレードでもバージョンアップが出来ない場合は、Surface公式のリカバリイメージによるクリーンインストールがあります。Surface専用イメージにはドライバーやファームウェアが統合されており、初期状態からアップデートを適用し直すことで問題を解決できる可能性が高くなります。
ただ、この方法を行うとアプリケーションや設定はすべて初期化されるため、再度インストールが必要になります。
≪クリーンインストールの手順≫
リカバリイメージのダウンロードを行う
Surface公式サイトにアクセスしSurface Recovery Image Downloadのページを開き、更新したい機種のシリアル番号を入力し取得可能な最新のリカバリイメージをダウンロードします。
USBリカバリドライブの作成
リカバリドライブの作成を起動>USBメモリ(16GB以上の物)でリカバリドライブの作成>作成したUSBメモリ上のファイルを一度削除>Surfaceのリカバリイメージの内容をそのまま上書きコピー>BIOS設定でUSBブートを有効にし、SurfacePro9をUSBメモリから起動
クリーンインストール
Surfaceロゴが表示されたらUSBリカバリを起動し言語野キーボードレイアウトを選択>Windowsを初期化・再インストールする>インストール完了後、必要に応じてWindowsUpdateを実行し、最新のドライバー更新や23H2/24H2へのアップデートを適用
上記の二つの方法を行うことによってバージョンアップが出来ない問題は解決することが多いです。
少しでも参考になれば幸いです。