本日は新居浜市より、iPhone SE(第2世代)の充電ができないとのご相談をいただきました。
ケーブルを挿しても反応がなく、角度によっては一瞬充電表示が出るものの、安定しない状態でした。
診断の結果、充電コネクタ(ドックコネクタ)の接触不良が原因と判明。
コネクタ交換+防水材の再施工 にて改善が可能な状態でした。
端末紹介
iPhone SE2 は 2020年発売のコンパクトモデルで、Lightning端子の摩耗・汚れに関するご相談が多い機種です。
御依頼端末の紹介
充電ケーブルを複数試しても反応が安定せず、ドックコネクタ内部の接点損傷が疑われる状態でした。
水気の近くで使用することが多かったとのことで、内部の腐食リスクも念頭に置いて作業に入りました。
端末の状態
コネクタ内部の金属端子が摩耗しており、ケーブルの挿し込みに対して電気が安定供給できない状態でした。
部品交換で改善が見込めるため、コネクタの交換作業をご案内しました。
⚠ 水分混入は「ショート」「PMIC破損」を引き起こします
Lightningコネクタは非常に精密で、わずかな水滴や湿気でもショートを起こす場合があります。
特にコネクタに水が入ったまま通電すると、基板の電源IC(PMIC)が破損することがあります。
- 突然電源が入らなくなる
- リンゴループが発生する
- バッテリー充電不能になる
PMIC破損は基板修理が必要となり、端末が起動不能となるケースもあります。
水滴が付いた充電ケーブルの挿し込みには十分ご注意ください。
⚠ コネクタ内部の「異物詰まり」にもご注意ください
iPhoneの充電不良で最も多い原因の一つが「コネクタ内部の異物詰まり」です。
主にポケットの埃が蓄積し、Lightningケーブルのオス端子が奥まで入らなくなるケースがあります。
- 埃が圧縮されて固まり、端子が最後まで入らない
- 安価なケーブルの“金属先端”が内部に残る事故が頻発
定期的にエアダスターを吹いて内部の埃を除去するなど、日頃から清潔に保つことが重要です。
なお、接着剤を流し込んで異物を取り除こうとする行為は絶対にNG。
コネクタ破損・基板ショートを引き起こし、修理不能になる場合があります。
修理過程
修理過程
iPhone SE2 の充電コネクタは一体型ユニットのため、分解後にスピーカーや振動モーターを取り外して交換します。
分解
画面を開口し、スピーカー・バイブレーションユニットを外してコネクタ基部へアクセスしました。
清掃
内部の埃や汚れを除去し、新しいコネクタが正常に装着できるようフレームを整えます。
交換
新しいドックコネクタを組み込み、通電テスト・充電反応・データ通信を確認。
問題がないことを確認したのち、防水材を再施工し元の状態に組み上げました。
料金・作業時間・割引特典
- 充電コネクタ交換:10,000
- 防水材交換:1,100円(税込)
- 作業時間:60〜90分
★セット割について★
・追加修理(バッテリー・画面など)との同時依頼で割引あり。
・ガラスフィルムとのセット購入で貼付料金も割引となります。
再発防止策
水気の近くでの充電は避け、コネクタ内部の埃にも注意することで故障リスクを大きく下げられます。
充電の反応が弱い・角度で反応が変わるといった症状は早めの点検をご検討ください。













