先日、とあることがきっかけで磁気テープについて興味を持ちました。
今日はこの場を借りて、磁気テープについて解説していこうと思います。
先日ATMで通帳の記帳をするとき、最後の行のあるページを開いてATMに挿入すると思います。
なので、そのページを開けて見ると、既にすべての行に記帳がされていたので、次のページを開いて機械に入れました。
すると、指定のページを開いてから入れ直してください、と画面に表示されました。
通帳を見直すと、最後の一行がまだ空いていました。
そのときにふと疑問に思いました。
なぜ、機械は間違ってページを開いているのがわかったのかと。
まさか中でいちいちページを開いて確認しているわけでもないだろうし、どのような原理なのか知りたくなりました。
すべては磁気テープのおかげ
ネットで調べると、それは磁気テープに通帳に関するデータが保存されているおかげであるとわかりました。
磁気テープは、磁性体を塗布した帯状のプラスチックフィルムにデータを記録・保存するメディアです。
音声、映像、コンピュータデータなどを保存する目的で、長年にわたり広く使用されてきました。
磁気テープは以下の層で構成されています
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基材(ベースフィルム)
ポリエステルなどのプラスチック製。テープの強度を支える。 -
磁性層
酸化鉄(Fe₂O₃)やバリウムフェライトなどの磁性粒子を含む。ここに情報が磁化によって記録される。 -
バインダー
磁性層の粒子を固める接着剤の役割。 -
裏打ち層(必要に応じて)
テープの滑りや静電気対策、機械との摩擦軽減などの目的。
主な用途
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音声記録(カセットテープ、オープンリールなど)
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映像記録(VHS、Betamax、U-maticなど)
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コンピュータデータの保存・バックアップ(LTO、QIC、DAT、DLT など)
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長期アーカイブ(災害時にも比較的耐性が高く、低コスト)
CDやDVDなどの光ディスクを利用した媒体が発明されるまでは、一般的な情報保存媒体でした。
スマホと磁気テープは相性が悪い
ここまで説明してきた磁気テープには弱点があります。
それは静電気や磁場の影響を受けやすいことです。
強い磁場や静電気にさらされると、データが破壊されることがあります。
最近のiPhoneなどにはMagSafeなどの磁器を利用した機能があり、端末と通帳を近づけすぎると磁気テープが壊れてしまう可能性があるので、持ち運びの際は注意してください。
電話でのご予約はこちらから→0898-52-7995