新居浜市内のお客様よりswitchの液晶修理依頼をいただきました。
switch・switchLiteの液晶交換修理は平均60~120分いただいております。
修理金額は14,800円です。
修理時ガラスフィルム貼り付けなどに関しては、
お気軽にスタッフにご相談ください。
【目次】
ご依頼端末について
本日は新居浜市内のお客様よりswitchの液晶修理依頼をいただきました。
ご依頼端末について
switchは2017年に任天堂より発表された映像外部出力が可能な持ち運びゲーム端末です。
スペックとしてはIOはほぼすべてType-Cに集約し、ディスプレイは60Hzの液晶で、
左右のコントローラーが取り外せて無線で操作可能という革新的な機構を持っていました。
19年には電源周りに改良を加え、
動作時間を伸ばしたHAC-001(01)後期型switchを発売しています。
ご依頼端末の状態
端末の状態は表示不良で、
画面が白くなり、
表示物が横に引き延ばされたようになる症状です。
この症状はswitch前後期・switchliteの液晶搭載端末に共通する経年劣化による破損です。
修理には液晶の交換が必要で14,800円の費用と、
1~2時間の交換作業時間を要します。
ちなみにこの症状は液晶ディスプレイのみの症状で、
有機EL版では基本的に発生しません。
修理課程
switchの液晶交換修理は、
外装分解・基板分離・ディスプレイユニット分解・交換・組みなおしの計5行程で進めていきます。
外装分解
外装の分解はPH00番と3ULR-Fドライバを利用します。
ねじは上下の+3つ、
左右レール中央の+2つ、
背面3ULRが四つ角に、
最後にSDカード部に+が一つで止まっています。
分解前は必ずSDカードやゲームカードを抜かないと破損することがあります。
プラスチック製外装を外すと金属製のシールドが現れます。
SDカードスロットを破損させないように注意しながら外し、その後にシールドを外します。
初めて分解する際は、
シールドとヒートパイプに塗られたグリスの粘着性による抵抗があると思います。
基板分離
ディスプレイの交換作業を行うなら基板を取り外しましょう。
熱交換器・ゲームカードスロット・各種フレキなどを取り外し、
基板を取り出します。
基板を破損させると元も子もないので、
絶縁や各パーツの取り付け方は間違えないようにしましょう。
ディスプレイユニット分解
画面は両面テープで取り付けられています。
しっかり過熱し、
アルコールと吸盤を使えば外せますが、
タッチセンサを再利用する際はケーブル破損に注意しましょう。
画面はタッチセンサと表面の透明素材、
それと映像表示を行う液晶ディスプレイの2パーツを組み合わせて作られています。
これらパーツは画面同様両面テープでくっついているので、
加熱して外しますが、アルコールなど液体は使わないでください。
また取り外し後のタッチセンサーパーツの内側に汚れが付くと、
組みなおし後画面内に汚れが残ったままになります。
交換
新しい液晶ディスプレイとタッチセンサを組み合わせます。
元の画面と同じ位置に液晶を設置して下さい。
内部に埃・汚れがないかも要注意です。
組み立て
組みなおしを行いますが、
ディスプレイフレキを斜めにして刺したりすると、
コネクタピンが曲がったりするので注意しましょう。
無事に組めたら動作確認をして終わりです。