先日、スイッチコントロールが解除できず端末が使えなくなってしまったというお客様がご来店なさいました。
しかし、自分が使っているスマホは、iPhone8のためスイッチコントロール機能自体がないので、
どんな機能なのか全くわかりませんでした。
今回は、スイッチコントロールとはどんな機能なのかについてと、
お客様のように、解除ができなくなったときの対処法についてご説明していきます。
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iPhoneの「スイッチコントロール」は、
身体に障がいがある方がiPhoneやiPadを
より簡単に操作できるようにするアクセシビリティ機能の一つです。
画面をタッチせずに、
外部スイッチや画面上のボタン、カメラの顔認識などを使って、
デバイスの操作ができる仕組みです。
必要に応じて、iPhoneを自分に合った使い方にカスタマイズできるツールです。
どうやって使うの?
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設定アプリを開く
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「アクセシビリティ」を選ぶ
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「スイッチコントロール」を選択
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スイッチを追加(例:画面タップ、外部ボタン、カメラによる頭の動きなど)
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スイッチに操作を割り当てる(選択、メニュー呼び出し など)
使用例
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カメラを使って「顔を右に傾けると”選択”、左に傾けると”次へ”」などに設定できる。
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外部スイッチを1つだけ使って、すべての操作を行うことも可能(「オートスキャン」で自動的に項目を切り替えて、タイミングよく押して選ぶ)。
スイッチコントロールの解除方法
このように、きちんと設定することができれば、便利な機能ですが、
ネットで検索するとスイッチコントロールの設定をミスしてしまい
解除できなくなったという人が多くいることがわかりました。
今回のお客様は、スイッチコントロールが「無効な構成」になっているといった表示がでていました。
これはスイッチコントロールを登録するときにミスがあるとこのような表示ができしまいます。
この表示がでたら、以下の方法を試せば改善されます。
対処法ステップ
1. スイッチの設定を確認
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設定 → アクセシビリティ → スイッチコントロール → 「スイッチ」をタップ
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何もスイッチが登録されていない場合、「無効な構成」として動かないことがあります
解決方法:
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「スイッチを追加」から最低1つはスイッチを設定(例:画面全体、カメラ、外部スイッチなど)
2. アクションの割り当てを確認
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スイッチに「選択」や「メニュー表示」などのアクションが割り当てられていないと機能しません
解決方法:
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スイッチを選択 → アクションを割り当てる(例:「選択」)
3. スキャン方式を確認
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スキャンスタイルが合っていないと、動作しづらくなります
🛠おすすめ設定:
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自動スキャン:ON
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スキャンタイム:1.0〜2.0秒(好みに合わせて)
4. 設定を初期化する(リセット)
どうしても直らない場合は、スイッチコントロールの設定だけをリセット可能です。
手順:
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設定 → アクセシビリティ → スイッチコントロール → 下の「設定をリセット」
(この項目はiOSのバージョンによって表示が異なる場合があります)
5. 一時的にスイッチコントロールをオフにしたい場合
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Siriに「スイッチコントロールをオフにして」と言う
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または、ショートカットに登録しておいて、3回ホームボタン(またはサイドボタン)でオンオフ切り替えも可能
これでもだめなら強制再起動をしてみてください。
それでも解除できないときは
しかし、今回のお客様は、スイッチコントロールの誤作動により、ロック画面でのパスコード解除すらできない状態でした。
上記の方法を試しましたがだめでした。
こうなったら最終手段のリカバリーモード。
この方法では、端末のアップデートと、初期化を行うことができます。
まずは、アップデートを試してみてください。
今回の場合は、これでスイッチコントロールの誤作動を直すことができました。
しかし、もしアップデートでも改善されなかったら、初期化、すなわち、データが消えてしまうことになるので、少しリスクのある方法ではあります。
ご自身で試される場合も、この点は十分理解した上で行ってください。
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