新居浜市内のお客様よりSwitchLiteの液晶交換修理依頼を頂きました。
ご依頼端末の紹介
本日は新居浜市内のお客様よりSwitchLiteの液晶交換修理依頼を頂きました。
本日のご依頼端末 SwitchLite 19年発売
SwitchLiteは19年にSwitch後期型と同年月に発表されました。
内容としては安い代わりに、
ジョイコンやスタンドなど可動品を廃し、
テレビ出力やドックなどもなくすことで安くなっています。
お値段なんと約2.2万円でSwitchの約3.7万円や今後発売予定のSwitch2の約5万に比べ圧倒的です。
ご依頼端末の症状 液晶の表示不良(自然故障)
本日ご依頼の端末の症状は液晶が白く濁り横に伸びた表示になる症状です。
この症状はSwitch・SwitchLiteに共通する持病です。
修理料金はSwitch・SwitchLite共通で14,800円です。
お時間は平均1時間ほどです。
端末の状態とSwitch・SwitchLite共通の持病
Switch・SwitchLiteどちらも名機ですが、
いくつかの持病を持っているのです。
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液晶不良
Switchには液晶が経年劣化などで決まった壊れ方をすることがあります。
例えば今回のように縦線が入る症状ともう一つ、
全体的に白っぽく横に映像を引き延ばしたようになる症状があります。これらは基本的に液晶交換で修理可能です。
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基板の破損
SwitchのType-Cコネクタは実用に耐えるレベルの耐久性を持っています。
しかし、雑に使ってしまえば接点金属が剥がれたりコネクタが故障してしまいます。
この時、剥がれた接点金属が他の接点に接触することで、
充電ICなどを破損させやすい設計になっています。このため、電源が付かなくなった!
の故障には基板の電源管理を行うPMICとコネクタの修理がほぼセットとなります。 -
仕様上仕方のない故障。
故障が多そうに見えるSwitchですが、
故障の中には部品の動作上いつか壊れるものがあります。例えばスティックです。
スティックは内部で可動部品がすり減り、
ドリフト現象や無反応になる故障が多くあります。例えば冷却ファンです。
冷却ファンは回転しており、
いくら高耐久なものを使っても、
いつかは軸受けの摩耗破損などで故障します。
修理過程
SwitchLiteの液晶修理は主にx手順です。
分解・基板取り外し・ディスプレイユニット取り出し・交換・組みなおし、
以上の工程で進めます。
分解
switchライトは背面四端の三枚羽根溝ネジと、
上下のネジを外し、
外装を止めるツメを外して内部分解を進めます。
放熱と保護をするアルミシールドを外し、主・副基板接続フレキとバッテリーを外します。
基板取り外し
基板には様々な部品が所狭しと配置されています。
今回の修理に関連するものだと主基板には液晶映像・タッチセンサのケーブルが、
副基板には液晶バックライトケーブルがあります。
取り外しだけなら基板を外さなくてもいけますが、
組み立て時には基板が邪魔なので取り外し必須です。
ディスプレイユニット取り出し
ディスプレイユニットは両面テープで固定されています。
加熱して必要に応じてアルコールで接着剤を溶かします。
交換
ディスプレイ・タッチセンサ間も両面テープ留めなので、
しっかり加熱してから外します。
液晶とタッチパネルは位置合わせを誤ると、
組み立て時に干渉する、タッチ反応の位置がずれるなどの不良を起こします。
事前の撮影やLCDと接着剤にある余剰部の長さなどを覚えておきましょう。
組み立て
最後に今まで取り外したメイン基板や各種パーツを戻して修理完了です。