HP Spectre x360 Convertible バッテリー交換
本日は、HP Spectre x360 Convertibleのバッテリー交換をさせていただきました。
バッテリーが膨張しており、このようにフレームを押し上げてしまっていました。
背面のパネルを取り外した状態です。
下の黒く光っているところがバッテリーがです。
全体の半分弱を占めている大きなパーツです。
横から見てみると、約1センチ、高いところでは2センチほど盛り上がっていました。
古いバッテリーを取り外して、新しいものを取り付けました。
先ほどの写真と比べると、古いバッテリーがどれだけ膨らんでいたかがわかると思います。
パソコンを起動して、充電ができているかと、動作確認をして、修理完了です。
バッテリー劣化の原因と対策
スマホやノートパソコンのバッテリーには、リチウムイオンバッテリーが使われています。
このバッテリーは、高温や低温の環境に弱く、経年劣化しやすいといった特徴があります。
具体的にどのような使い方をしたら劣化しやすいかをご紹介します。
高温環境での使用・充電
-
例:夏の車内に放置しながら充電、ゲーミングスマホを充電しながらプレイ
-
高温は電解液の分解やSEI膜の急成長を加速します。
常に満充電(100%)の状態で放置
-
例:ノートPCをずっとAC接続、夜通し充電
-
高電圧状態が長く続くと、正極の結晶構造が崩れやすくなります。
深放電(0%付近まで使い切る)
-
例:スマホを「完全に電源が落ちるまで」毎回使う
-
負極の銅箔が溶け、再充電時に析出物として残ることがあります。
低温での急速充電
-
例:冬の屋外(0℃以下)でモバイルバッテリー急速充電
-
リチウムイオンが負極に入りきらず**金属リチウムとして析出(リチウムメッキ)**しやすいです。
急速充電・急速放電を頻繁に行う
-
例:毎回ハイパワー充電器で充電、ドローンや電動工具でフルパワー連発
-
イオンの移動速度が限界を超え、電極やSEI膜にストレスがかかります。
長期間使わずに満充電や空状態で保管
-
例:半年以上充電せずに放置、またはフル充電のまま棚の奥
-
高電圧放置 → 正極劣化
低電圧放置 → 深放電による劣化(再起不能になることも)
修理時間と料金
HP Spectre x360 Convertible バッテリー交換
修理時間:約1時間
料金:¥22,000
となっております。
ノートパソコンなどの修理は、お客様のご依頼をいただいてから交換に必要なパーツを発注しています。
そのため、修理開始まで数日から1週間ほどお時間をいただきますので、ご了承ください。
お困りの方はお気軽にお問合せください。
↓ 最近投稿した記事も是非ご覧ください