本日は新居浜市内のお客様よりiPhoneSE第三世代のコネクタ・バッテリー修理依頼をいただきました。
SE第三世代の充電コネクタの修理時間は平均60分
修理金額は9680円で防水材交換は別途550円いただきます。
端末紹介
新居浜市内のお客様よりiPhoneSE第三世代のコネクタ・バッテリー修理依頼
御依頼端末の紹介
iPhoneSE第三世代はiPhoneSE第二世代の後継機です。
基本的な変更点は
5G対応とSoCのアップグレード程度です。
細かいところだと内部構造に変更がありましたが、
使用するうえで変化を感じるものではありません。
価格は5万円帯で公式販売はiPhone16e発売に伴い終了しました。
評価としては十分な性能ですが、
SE2ほど需要を満たすことができなかった端末といったところです。
端末の状態
御依頼端末の状態としては、
充電不可能です。
バッテリーが劣化に関しては充電コネクタ修理完了後、
端末を起動させて75℃まで劣化と確認されました。
そのため今回はバッテリー交換とコネクタ修理のセット修理を行いました。
料金は通常セット割を適用し17,744円で防水材交換は別途550円頂戴いたします。
修理過程
修理過程
清掃-1
まずは外部清掃です。
底部スピーカーメッシュはブラシ(歯ブラシでも可)で磨けば簡単に綺麗になります。
詰まったままだと音質に影響したり、
底部ネジが腐食するなどの悪影響が出てきます。
分解
画面を取り外し、本体と分離させます。
simトレイを抜き、押し出しピンを基板に干渉しないよう戻します。
基板の端にあるネジを外し基板に負荷がかかりすぎないよう浮かします。
作った隙間を使い底部スピーカーを取り外します。
バイブレーターも外した後はコネクタを外します。
コネクタとそのケーブルはテープにより本体に接着されています。
加熱してアルコールを使っても取れない場合は、
基板を完全に取り外しての作業をお勧めします。
清掃-2
取り外し時の接着剤の残留物や、
防水材など各部を清掃して交換に備えます。
清掃が足りないと、
防水材や接着剤が機能しないことがあるので丁寧に行います。
ちなみに、バッテリー交換や画面交換における時間のうち
半分ほどは清掃です。
交換
新しいバッテリー・コネクタに交換します。
動作確認を行って問題なければ組み立てです。
組み立て
再組立てを行い、
再度動作確認を行い圧着してお客様にお返しします。
類似修理や再発防止
類似修理はこちら
再発防止策
iPhoneのライトニングコネクタは
Type-CやmicroBなどと違い、
コネクタ内にあるのは接点のバネピンのみです。
そのため無茶な使い方をしなければ内部接点が折れることはありませんが、
経年劣化で腐食や異物侵入によって稀に破損します。
ほかにも、
コネクタ内部に埃などが詰まり、
コネクタが挿せなくなる症状などもあります。
コネクタはDMEエアダスターで定期的に吹くだけで、
軽い清掃ができるので定期的なメンテナンスをお勧めします。
TypeCコネクタなどの場合はコネクタ内に接点付きの基板があるため、
これが折れたり、この基板とシェルの間にゴミがたまったり、
接点が剥離することがあります。
ライトニングよりできることは多いですが、
多機能は故障にもつながるので、
保守点検を怠らないようにしましょう。