本日は新居浜市内のお客様より、iPhone15の水没復旧依頼をいただきました。
画面が点灯せず、カメラ付近には結露が見られる状態でのお持ち込みです。
水没復旧の作業時間は平均60〜120分。
水没は故障個所が端末ごとに異なるため、費用は要点検見積りとなります。
端末紹介
本日は最新モデルであるiPhone15の水没復旧依頼です。
御依頼端末の紹介
iPhone15は高性能なモデルですが、スマートフォンは多くが「接着剤で密閉しているだけ」です。
接着剤のため、
経年で劣化・油・アルコールで溶解・衝撃で隙間が生じやすいといった弱点があります。
多くのスマホの防水性能は“完全防水”ではなく、使用年数とともに確実に弱くなる構造です。
端末の状態
画面は不点灯でしたが、バイブレーションの反応があることから、
最低限の起動はしている可能性がありました。
カメラユニット周辺には結露が見られ、内部浸水が確実な状態でした。
⚠ 水没は「多発故障」する非常に危険な症状です
水没は1か所だけでなく、複数のパーツ・基板回路が同時に故障します。
特にiPhoneは内部が高密度なため、腐食が進むと短時間で重度故障へ発展します。
また、接着剤による簡易防水は経年劣化し、落下や圧力で容易に隙間ができます。
「防水スマホだから大丈夫」という認識は非常に危険です。
修理過程
修理過程
端末内部を確認するため、まずフロントパネル側から分解を行います。
水没端末は内部のショート・腐食の進行が早いため、迅速な処置が重要です。
分解
分解後、ディスプレイコントローラーIC周辺に重度の錆を確認。
コネクタ類にも腐食が広がっており、電気的接続が不安定な状態でした。
清掃(※途中で中断)
基板洗浄の準備を進める段階で、バッテリー不良・基板エラー(panic full)を確認。
最小構成でも起動はするが動作不安定で、基板側の深刻な故障が確定しました。
交換の可否判断
破損箇所が複数かつ、データの重要性も低いとのことで、
お客様より修理キャンセル → 作業中断となりました。
水没端末は「復旧可能かどうか」を判断するためにも、まずは点検が必須となります。
料金・作業時間・割引特典
- 水没点検料金:要見積り(故障箇所により変動)
- 簡易復旧作業時間:60〜120分
★割引特典★
画面交換・バッテリー交換など同時依頼で
セット割引をご用意しております。
再発防止策
水没は「完全に予防する」ことが難しい症状です。
特にお風呂・雨天・汗・湿気は想像以上に侵入リスクが高く、
経年で接着剤が劣化している端末はわずかな水分でも浸水します。
画面の接着部以外にもスピーカーからSIMスロットまで、
侵入経路は様々です。
スマホはあくまで精密機器というのを忘れず使いましょう。
防水スマホでも水場での使用は避け、
異変を感じた場合はすぐに電源を切り、早急に点検をご依頼ください。












