GalaxyS23のバッテリー交換
本日は、GalaxyS23のバッテリー交換をさせていただきました。
写真のように、劣化したバッテリーが膨張してしまっていて、背面のパネルを押し曲げています。
この機種はバッテリー交換の際、背面側から分解します。
背面パネルとフレームの間に、ピックと無水エタノールを数滴流し込んで、パネルを取り外していきます。
今回はすでに隙間ができていたので、作業が楽でした。
外せました。
続いて、基盤の上に取り付けられているカバーを外していきます。
カバーのネジを外していきます。
上下で計12ヶ所あります。
ネジを全て外したら、カバーから伸びて、基盤に繋がっているコネクターを外しておきます。
ここまでできたら、ヘラなど絶縁体のものを使ってカバーを下から押し上げます。
カバーが外せました。
オレンジ色の線が、バッテリーのケーブルなので、まず初めにこれを外します。
次に、バッテリーの上にある諸々のケーブルを外しておきます。
ようやく古いバッテリーが取り外せました。
あとは新しいバッテリーを取り付けて、逆の手順でパーツを戻していけば修理完了です。
起動後の動作確認でも、問題なく動作していました。
バッテリーが劣化すると…
劣化すると起きる症状
容量が減る
新品のときよりも充電できる総量が減ります。
例えば、スマホを買った当初は100%充電で丸一日使えたのに、劣化すると半日しか持たない、という現象です。
内部抵抗が増える
バッテリー内部で電気が流れにくくなります。
結果として、高負荷(ゲームや動画再生など)時に急に電圧が下がり、途中で電源が落ちやすくなります。
充放電が遅くなる
劣化が進むと、急速充電が効きにくくなったり、逆に充電がやたら早く終わることがあります。
発熱しやすくなる
内部抵抗の増加や副反応により発熱が増えます。
長時間の使用や充電中に以前より熱く感じることがあります。
電圧特性が不安定になる
残量表示が急に10%から0%になるなど、バッテリー残量の挙動が読みづらくなります。
膨張(ガス発生)
劣化に伴い電解液が分解されてガスが発生し、パックが膨らむことがあります。
これは安全上のリスクがあり、放置すると発火や破裂の危険があります。
劣化を遅らせる使い方
高温を避ける
充電中や使用中に熱くなりすぎる環境(直射日光の車内、炎天下の充電など)はNG。
高温下では電解液や電極の分解が進みやすく、劣化が加速します。
満充電・ゼロ充電を避ける
常に100%や0%付近を行き来するとストレスが大きくなります。
最適なのは20〜80%の間で運用すること。
ノートPCや一部スマホには「80%で充電停止」機能あり。
急速充電を多用しすぎない
急速充電は便利ですが発熱と内部ストレスが増えます。
急ぎでないときは通常充電や低電流モードを使うのがおすすめ。
長期保管は半充電で涼しい場所
長期間使わない場合は40〜60%程度で保管。
高温や極端な低温を避け、風通しの良い涼しい場所に置く。
常に充電しっぱなしにしない
AC接続しっぱなしは100%付近の滞在時間が長くなり、劣化を促進。
ノートPCなら「バッテリー保護モード」を活用。
深放電を避ける
残量0%まで使い切ると、バッテリー内部の電圧が安全域を下回り、回復不能になる場合があります。
劣化は止められません
仮に上記の使い方を徹底しても、劣化自体は止められません。
リチウムイオンバッテリーは使用から約1~2年で劣化が始まるとされており、劣化したバッテリーを使い続けると、その他のパーツに悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、減りが早いと感じたり、熱をもつようになったら、なるべく早く交換されることをおすすめ致します。
修理時間と料金
GalaxyS23のバッテリー交換
修理時間:約30分~1時間
料金:¥12,100
となっております。
アンドロイドは機種によっては交換パーツの在庫がなく、
パーツを発注してからの修理になるので、数日から1週間ほどお時間いただく場合がございます。
ご迷惑おかけしますが、ご了承ください。
Galaxyだけでなく、AQUOSやXperia、GooglePixelの修理も承っていますので、
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。
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