新居浜市内のお客様よりipadAir2のバッテリー交換依頼をいただきました。
#の修理時間は平均120分
修理金額は17,200円で交換可能です。
【目次】
ご依頼端末について
本日は新居浜市内のお客様よりipadAir2のバッテリー交換依頼をいただきました。
ご依頼端末について iPadAir第二世代 14年発売
iPadAir第二世代はなんと2014年発売・・・
なかなかに古い機種ですが、Youtubeなどはまだ再生が可能でそれなりの普及率があります。
ご依頼端末の状態
端末の状態はバッテリー膨張により画面が剥離しています。
バッテリー膨張による剥離症状の場合、
バッテリーを交換すれば治る場合がほとんどですが、
内部が露出していたせいで、異物や湿気に暴露され内部パーツが故障している場合もあります。
バッテリーのみの交換費用は17,200円で、
平均2時間ほどで交換が可能です。
修理課程
交換過程は分解・交換・清掃・組み立ての計4工程を基本に進めていきます。
分解
分解といっても、
とっかかりは膨張によってできているので、
あとはそこを基準に加熱しながら外していくだけです。
iPad無印と違い下端にあるケーブル類とアルコールを使わないことにさえ注意すれば簡単です。
無事に画面などを破損させることなく剥がせたら、
バッテリーを絶縁しコネクタ類を取り外し画面と本体を分離します。
交換
本来は50℃程度に加熱し、
アルコールと大型プラスチック製へらを使いはがしますが、
もともと非正規バッテリーに交換されており、
接着が弱いため吸盤で持ち上げたら取れました。
清掃
純正バッテリーの接着剤が残っているので、
平刃のデザインナイフとアルコールで削り取り清掃します。
また、画面接着を行うために、
画面・フレーム両方の接着部を清掃していきます。
“液晶”画面を扱う際の注意点
液晶は汚れはもちろん曲げにも弱いパーツです。
ただ、接着する以上汚れは除かねばなりません。
使用する工具などに対応する注意点は以下の通りです。
-
液体・アルコール使用厳禁
液晶の端に液体が染みると、
表示面まで侵入し液染みが起こり表示に支障が出ます。アルコール使用は使わないことが基本です。
-
加熱しすぎ厳禁
液晶を加熱する際は60~70℃程度に加熱し、
あまり高温にしないよう注意しましょう。 -
指圧注意
液晶背面でも、指で強く押したり、
ツールが刺さってしまうとバックライトや各パーツを破損させます、注意しましょう。
画面についている接着剤は70℃程度に加熱し、
ピンセットで取ると跡が残りません。
本体フレームの汚れは平刃のデザインナイフとアルコールで削り取りながら清掃します。
フレーム側にアルコールを使うのは基本的に問題ありません。
ただ、アルコールで濡れたまま画面を取り付けると、画面が破損します。
組み立て
新しい接着用テープとバッテリーを取り付けます。
画面側の接着剤の剥離材は最終段階まで剥がないでください。
仮組し、動作確認を行って問題なければ、
剝離材を剥ぎ、
圧着を行って交換完了です。